持田製薬 2012年懇親会 当社社長挨拶
2012-01-23
ニュースリリース年頭にあたって平成24年1月23日報道関係各位持田製薬株式会社
社長 持田 直幸
本日はお忙しいなか多数のご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。年頭にあたり、一言ご挨拶申し上げます。 昨年は、3月に東日本大震災が発生し、日本中が驚きと悲しみに包まれました。被災された方々に平穏が訪れ、被災地が一日も早く復興しますよう心より祈念します。
当社グループにおいても、持田製薬工場の被災により一部の製品が品薄状態となりましたが、総力を挙げて復旧に取り組み、6月末に全面的に生産を再開しました。一方では、大きな売上増を期待できる抗うつ剤「レクサプロ」の上市や、今後の競争力の向上につながる事業展開のあった一年でもありました。 医薬品業界は医療費財源確保の問題を背景とする薬剤費抑制諸政策が継続的に進められ、また国内外の企業間競争が一段と激化するなど、引き続き厳しい事業環境下にあります。来たる4月には薬価の大幅な改定が予定されており、さらに厳しい局面を迎えます。当社グループは、総合健康関連企業グループとして、医療ニーズ・健康ニーズに応えることで、持続的な企業価値向上をはかっていきます。 当社グループの具体的な事業活動について説明します。
医薬品事業については、重点領域の循環器、産婦人科、皮膚科、救急、精神科にリソースを集中し、アライアンスを活用して製品と開発品のパイプラインを充実させます。新薬の継続的な創出を目指すことはもちろん、ライフサイクルマネジメントによる既存品の価値向上、難治性疾患治療薬など新たな医療領域や、バイオ後続品の開発、ジェネリック医薬品事業の拡大にも取り組み、長期的にはグローバルにも存在価値を認められるスペシャリティファーマを目指します。
内科/循環器領域では、主力品の高脂血症治療剤「エパデール」および持続性Ca拮抗降圧剤「アテレック」が薬価引き下げなどにより厳しい競争環境におかれていますが、新たなEBMを活用して製品価値の最大化に向けたさまざまな取り組みを行っていきます。また、1月から販売を開始した速効型食後血糖降下剤「ファスティック」により、生活習慣病治療薬の強化をはかります。精神科領域では、「レクサプロ」はSSRIのトップシェアを目指して売上高の早期最大化をはかり、大きな柱に育てていきたいと思います。産婦人科・皮膚科領域もコア領域として、QOLに貢献する製品として高い評価を受けている子宮内膜症治療剤「ディナゲスト」と、昨年、日光角化症の効能追加が承認された尖圭コンジローマ治療薬「ベセルナクリーム」を中心に強化します。
当社の「ヘパリンカルシウム皮下注 モチダ」は、医療ニーズに応えて開発したシリンジ製剤です。昨年、抗リン脂質抗体症候群合併妊娠(不育症)に対するヘパリン治療が保険適応となり、今年1月には在宅自己注射が可能となりました。本剤は不育症による流産に悩む患者さんやご家族への朗報となっています。
後発品事業についても、100億円事業に向けて医療ニーズに応えた持田らしい製品ラインナップを充実させ、売上を拡大したいと考えています。 医薬品開発については、昨年、バイオ後続品G-CSF製剤「FSK0808」を承認申請しました。さらにG-CSFに続くバイオ後続品の開発も進めていきます。潰瘍性大腸炎治療剤「MD-0901」および高血圧症治療用の配合剤「AJH801」(シルニジピン/バルサルタン配合剤)は臨床第III相試験、肺動脈性肺高血圧症治療剤「MD-0701」は臨床第II/III相試験を実施中で、これらは11-13中期経営計画期間中の承認申請を目指しています。その他の開発パイプラインも順調に進捗しており、「エパデール」の非アルコール性脂肪肝炎の臨床第II相試験(米国)、および子宮内膜症治療剤「ディナゲスト」の子宮腺筋症の効能追加についての臨床前期第II相試験をそれぞれ実施中です。
また、EPA製剤のリーディングカンパニーとして、「エパデール」のスイッチOTC薬の製造販売承認申請中です。 創薬研究については、医療ニーズに応える独創的グローバル新薬の創製を目指して、慢性疼痛、糖尿病・肥満の2分野にテーマを集中して取り組んでいます。また、国内外の機関との共同研究も組み入れて研究活動の効率化をはかり、敗血症治療薬(抗体医薬)、疼痛治療薬および糖尿病治療薬の導出活動を行ってきました。その結果、昨年、2型糖尿病治療薬候補品を米国メルク社に導出しました。 子会社の持田製薬工場株式会社では、新薬メーカーならではの厳しい品質管理のもと、高度な製剤技術による付加価値の高い医薬品を製造するとともにコスト競争力の強化を目指します。また、高品質・安定供給・適正価格の受託製造を積極的に推進します。
東日本大震災で被災した教訓を活かし、安定供給のさらなる強化に努めます。 子会社の持田ヘルスケア株式会社では、皮膚科学に基づいた、低刺激性かつ機能性の高いスキンケア製品を提供しています。昨年投入した抗真菌(抗カビ)成分「ミコナゾール硝酸塩」を配合したヘアケア・ボディケア「コラージュフルフルシリーズ」の<つめかえ用>と、薬用美白シリーズ「コラージュホワイトニングシリーズ」のリニューアル品により、売上拡大を目指します。 当社グループでは11-13中期経営計画として、売上1000億円を掲げています。これを一つの通過点として、中堅企業ならではの機動性・スピードで確実に達成するとともに、医療ニーズ・健康ニーズに応え、持田製薬グループならではの価値ある製品を継続的に創出し、皆様の健康・福祉に貢献しながら着実な成長を遂げたいと思っています。
以 上